2014年1月30日木曜日

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のタイム分析って、結局分析者の主観がかなり入っている件

 競馬予想の方法の一つとして、指数系の予想があります。レースにおける各馬の成績を指数として評価するものですが、その評価の仕方は様々です。

 例えば、グリーンチャンネルでは

先週の結果分析 | ~中央競馬を見るならグリーンチャンネル~








という番組で、タイム分析による指数化を行っています。


グリーンチャンネル先週の結果分析のタイム分析の考え方


 グリーンチャンネル先週の結果分析のサイトを見ると、タイム分析におけるタイム表作成のプロセスとして以下の記述があります。
1.各競馬場、条件・距離ごとに※基準タイムが設定されています。
※基準タイムとは・・・
当番組の基準タイム作成委員会により、各競馬場の条件・距離ごとに、平均的な勝ちタイムを基準タイムとして設定しています。なお、この基準タイムは、番組独自で設定したものです。 
つまり
500万下クラスの阪神ダート1200Mの基準タイム   →1:13:0
オープンクラスの阪神ダート1200Mの基準タイム →1:12:0

等(上記の基準タイムはあくまで例です)各条件での基準タイムを予め設定しておきます。そしてある500万下クラスのレースの勝ち時計が1:12:5だったとすると、基準タイムとの差が0.5秒なので、馬場差として5ポイント、走りやすい馬場だったと考える、というものになります。これを当日の全レースで確認しその日の競馬場の馬場差を算出するという方式のようです。

 ただし、実際に馬場差を算出する際には、そのレースがハイレベルのレースなのか低レベルのレースかについて、主観での考慮が入るようです。
 先ほどの500万下クラスのレースの勝ち時計が1:12:5の例で言うと、基準タイムより0.5秒速いことが馬場差によるものなのか、それともレースレベルが通常の500万下クラスより高いためなのかは主観での判断になるようです。


タイム分析には分析者の主観がかなり入っている点に注意


  「タイム分析」「基準タイム」というキーワードを見ると、主観が入らず機械的に馬場差を算出するような概念と思う人もいると思いますが、実際は馬場差やレースレベルの判断などタイム分析者の競馬観により指数の出方も大きく変わってくると考えたほうがよいようです。
 
 そもそも条件ごとの基準タイム自体が正しいのかという話もあります。基準タイムってどうやって出してるんですかね。多分過去何年かの各条件別の勝ちタイムの平均をとってるのかな。

 「先週の結果分析」のタイム分析を参考にする場合は、あくまで分析者の主観がかなり入っていることを頭に入れておいたほうがいいと思います。